新築戸建てで意外と後回しになりやすいのが「網戸」です。
特に建売住宅では、物件によって網戸が標準装備されておらず、引き渡し前後になってから、
「網戸が付いていなかった」
「どの色を選べばいいかわからない」
「黒い網とグレーの網は何が違う?」
と迷うことがあります。
網戸というと「虫を入れないための設備」というイメージが強いですが、実際には窓の外観や、室内から外を見たときの印象にも関係します。
結論からいうと、網戸の色選びでは、
網戸枠 → サッシとの統一感を重視する
ネット → 室内からの見え方・明るさ・外からの見え方を確認して選ぶ
という考え方がわかりやすいでしょう。
特にネットについては、黒・グレーなど色によって見え方の印象が変わります。
ただし、
「黒なら必ず景色がきれい」
「グレーなら必ず外から見えない」
と単純に決められるものではありません。
ネットの太さ、メッシュ数、素材、室内外の明るさなどによって見え方は変わります。
この記事では、新築住宅で網戸の色を選ぶときに知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。

そもそも網戸は「枠」と「ネット」を分けて考える

網戸の色について考えるときは、
①網戸枠の色
②防虫ネットの色
を分けて考えることが大切です。
網戸枠はアルミなどで作られた外周部分です。
一方、ネットは実際に虫の侵入を防ぐ細かな網の部分です。
国土交通省の「公共建築改修工事標準仕様書」でも、網戸について、
・網戸枠
・防虫網
を別の構成要素として規定しています。
防虫網については、合成樹脂、ガラス繊維入り合成樹脂、ステンレスなどの材質が想定されており、標準仕様では16~18メッシュの例が示されています。
つまり網戸選びでは、「フレームの色」と「網そのものの色・仕様」は別々に確認するということです。
網戸枠の色はサッシとの統一感を意識する

新築住宅では、網戸枠だけを単独で考えるより、窓サッシとセットで見たほうが失敗しにくくなります。
例えばサッシには、
・ブラック系
・ブラウン系
・ステンカラー・シルバー系
・ホワイト系
などがあります。
公的な建築工事の仕様書でも、アルミ建具の表面色としてブラック・ブラウン系・ステンカラーなど複数の色が指定される例があります。
国土交通省の標準仕様でも、アルミニウム建具の表面処理について「標準色・特注色」の別を設計時に指定する考え方が示されています。
そのため、新築住宅の網戸枠は、現在付いているサッシの色との違和感が少ないものを選ぶのが基本です。
なぜ網戸枠とサッシの色を合わせるの?

例えばブラックの窓サッシに明るいシルバーの網戸枠を付けると、網戸だけが強く目立つ場合があります。
逆に、ブラックサッシ+ブラック系の網戸枠であれば、窓全体がひとつの建具として見えやすくなります。
外壁から見ると窓は住宅のデザインを構成する大きな要素です。
特に、
・黒サッシのモダン住宅
・木目+ブラックを使った住宅
・ホワイト系の洋風住宅
などでは、窓まわりの色の違いが目に入りやすくなります。
そのため「この色が絶対正解」というより、窓サッシ・外壁・網戸をまとめて見たときの統一感で決めるのがおすすめです。
メーカー純正網戸を選ぶメリット

新築住宅で網戸を後付けするなら、サッシメーカーに対応した純正網戸を選ぶ方法があります。
例えば、
・LIXIL
・YKK AP
・三協アルミ
など、現在のサッシに合わせて網戸を選びます。
メリットは色だけではありません。
純正品なら、
・サッシの寸法
・網戸レール
・戸車
・建付け
・フレーム形状
・サッシとの納まり
なども考慮された製品を選びやすくなります。
国土交通省の標準仕様でも、外部に面する引き違い窓などについて、網戸を取り付けられる構造とする考え方が示されています。
「似たサイズなら入るだろう」と汎用品を購入するより、現在のサッシメーカー・型番を確認して選んだほうが確実です。
黒ネットとグレーネットは何が違う?

網戸の見え方を大きく左右するのが防虫ネットの色です。
住宅用では、
ブラック系
グレー系
などが使われています。
公的な建築関連資料でも、網戸の種類として「グラスファイバー・ブラック」といった分類が確認できます。
どちらが優れているというより、
窓から何を見たいか
外からの見え方をどうしたいか
によって選びます。
黒い網戸はなぜ外が見やすく感じる?

黒いネットは、明るい色のネットに比べて視界の中で存在感を感じにくいことがあります。
そのため、
・庭が見えるリビング
・大きな掃き出し窓
・景色を楽しみたい窓
などでは、ブラック系のネットが候補になります。
イメージとしては、
黒ネット
↓
網そのものが視界で目立ちにくい
↓
外の景色へ意識が向きやすい
という考え方です。
ただし、「黒なら必ず透明に近く見える」という意味ではありません。
見え方には、
・メッシュ数
・糸の太さ
・ネット素材
・窓の大きさ
・室内外の明るさ
も関係します。
黒ネットが向いている場所

例えば次のような窓です。
リビングの掃き出し窓
庭やテラスが見える大きな窓では、網戸越しの景色も気になります。
そのため、眺望を重視するならブラック系を比較してみる価値があります。
庭に面した窓
植栽や庭を室内から眺めたい住宅にも向いています。
景色の良い立地
山、田園、街並みなどを楽しめる住宅では、網戸の存在感を抑えたいと考える方もいるでしょう。
グレー系ネットの特徴
グレー系のネットは、昔から住宅用網戸で使用されてきた一般的なカラーです。
ブラックより網そのものの存在を視認しやすく、「網戸が閉まっていることがわかりやすい」と感じる場合があります。
また、ネットに付着するホコリの色によっては、ブラックより汚れが目立ちにくく感じる場合もあります。
ただし、汚れの目立ち方も、
・周辺の道路状況
・花粉
・土ぼこり
・排気ガス
・掃除頻度
などによって変わります。
「グレーなら外から見えにくい」は本当?

ここは注意が必要です。
網戸について、「グレーなら目隠しになる」と考えている方もいますが、通常の防虫網をプライバシー対策だけで選ぶのはおすすめできません。
室内の見え方は、外が明るく室内が暗い場合と、夜に室内の照明をつけている場合では大きく変わります。
特に夜間は室内のほうが明るくなりやすいため、網戸の色にかかわらず外から室内が見えやすくなる可能性があります。
そのため道路に面した窓では、
・カーテン
・レースカーテン
・ブラインド
・外構
・植栽
などと合わせてプライバシーを考えましょう。
網戸はあくまで防虫設備であり、本格的な目隠し設備とは分けて考えることが重要です。
黒ネットとグレーネットを比較
大まかに整理すると次のようになります。
| 比較ポイント | ブラック系 | グレー系 |
|---|---|---|
| 網戸の存在感 | 比較的感じにくい | 比較的認識しやすい |
| 室内からの眺望 | 重視する場合に候補 | 標準的 |
| 網戸が閉まっていること | 気づきにくい場合あり | 比較的気づきやすい |
| ホコリ | 白い汚れが目立つ場合あり | 汚れが目立ちにくい場合あり |
| プライバシー | 網戸単体では期待しすぎない | 網戸単体では期待しすぎない |
重要なのは、
「ブラックだから高性能」
「グレーだから古い」
ということではありません。
色はあくまで、見え方や住宅デザインを調整する要素のひとつです。
小さな子どもがいる家庭は「見えやすすぎないか」も確認

黒いネットは、室内から網戸の存在を感じにくくなる場合があります。
眺望という点ではメリットですが、
・小さな子ども
・ペット
・来客
が網戸の存在に気づきにくくなる可能性も考えておきましょう。
特に大きな掃き出し窓では、「窓が開いていると思って網戸へぶつかる」ことがあります。
網戸の色だけでなく、
・中桟
・網戸の位置
・家具配置
・開閉方法
なども確認しましょう。
国土交通省が整理している建具の属性情報でも、網戸について中桟や落下防止機構、収納方向など多様な仕様が存在することが示されています。
色だけでなくメッシュ数も確認する

網戸を選ぶときには、色だけで決めないことも重要です。
防虫性能については「メッシュ数」も確認します。
国土交通省の公共建築改修工事標準仕様書では、特記がない場合の合成樹脂製防虫網について、16~18メッシュという標準仕様が示されています。
一方、住宅用製品では24メッシュなど、より細かな網もあります。
そのため網戸は、色+メッシュ数+素材をセットで考えましょう。
例えば、
眺望を重視
→ ブラック系
小さな虫への対策を強化
→ 細かなメッシュ
というように目的を整理すると選びやすくなります。
網戸本来の目的は「防虫」
色やデザインについて考えることも大切ですが、網戸本来の役割を忘れないようにしましょう。
奈良市も蚊の侵入対策として、窓などへ網戸・防虫網を設置することを案内しています。
国土交通省の公共建築関連資料でも、防虫が必要な開口部について網戸を設ける考え方が示されています。
つまり、防虫性能を確保したうえで、見え方や色を選ぶのが基本です。
場所別|おすすめの考え方

リビング
庭や景色を楽しみたいなら、ブラック系ネットを比較してみるとよいでしょう。
大開口窓ほどネット越しの見え方を感じやすいためです。
寝室
眺望よりも、
・防虫性能
・メッシュ数
・窓の開閉頻度
を優先して考えます。
道路側の窓
プライバシーを重視するなら、網戸色だけに頼らずカーテンや外構も合わせて検討します。
勝手口・洗面室
景色を見ることが少ない場所では、眺望よりも掃除のしやすさや防虫性能を優先してもよいでしょう。
新築で網戸を選ぶときの5つのポイント

迷ったら次の順番で確認してください。
①現在のサッシメーカー
まずLIXIL、YKK AP、三協アルミなど、サッシメーカーを確認します。
②サッシのカラー
ブラック、ステンカラー、ホワイトなど、現在付いている色を確認します。
③窓の種類
引き違い窓、すべり出し窓、上げ下げ窓などによって網戸形式が異なります。
④ネットの色
眺望や網戸の見え方を確認してブラック・グレーなどを比較します。
⑤メッシュ数
虫の多い環境なら、色だけでなく網目の細かさも検討します。
DIYで網戸を購入するときは色だけで選ばない

ホームセンターやインターネットで網戸を購入することもできます。
ただし網戸は、
・横幅
・高さ
・サッシメーカー
・サッシ型番
・網戸レール
・戸車
・建付け
などが合わなければ正常に使用できません。
「黒い枠が欲しい」
「安い網戸を見つけた」
という理由だけで購入すると、
サイズが合わない
閉めても隙間ができる
動きが悪い
といった失敗につながることがあります。
新設の場合は、色より先に現在のサッシへ適合するかを確認しましょう。
オプション工事.comの網戸新設サービス

オプション工事.comでは、新築戸建てを中心に網戸の新設工事を行っています。
現在の基本料金は、15枚まで一律 80,000円(税込88,000円)です。
16枚目以降は、1枚につき5,000円(税込5,500円)で追加できます。
本体代金と取り付け工事費を含んだ料金です。
※特殊網戸や施工条件によって追加費用が必要になる場合があります。正式な料金はお見積もり時にご確認ください。
サッシに合わせたメーカー純正品を使用
オプション工事.comでは、
・LIXIL(TOSTEM)
・YKK AP
・三協アルミ
など、既存サッシに合わせたメーカー純正網戸を使用します。
そのため、「網戸枠だけ色が違って浮いてしまった」という失敗を避けやすくなります。
サッシメーカー・窓の種類・色を確認し、適合する製品を選定します。
特殊な窓にも対応
新築住宅では、引き違い窓だけでなく、
・すべり出し窓
・上げ下げ窓
・ロール網戸
・開き網戸
などさまざまな窓があります。
窓によって適した網戸形式が違うため、「この窓には何を付ければいい?」という段階からご相談いただけます。
よくある質問

Q.網戸の枠はサッシと同じ色にしたほうがいい?
基本的には、サッシと統一感のある色を選ぶと窓まわりがまとまりやすくなります。
特に純正網戸なら、既存サッシとの色・形状の相性を確認しやすくなります。
Q.黒い網戸は外が見やすい?
ブラック系ネットは網そのものの存在感を感じにくく、室内からの眺望を重視するときに選ばれることがあります。
ただし、見え方はメッシュ数や糸の太さ、明るさによっても変わります。
Q.グレーの網戸なら外から室内が見えませんか?
網戸だけで十分なプライバシーを確保できるとは限りません。
特に夜間に室内照明をつけると、外から見えやすくなる場合があります。
カーテンや外構なども組み合わせましょう。
Q.黒ネットは汚れが目立つ?
白っぽいホコリなどはブラック系のネットで目立つ場合があります。
ただし汚れ方は住宅周辺の環境によって変わります。
Q.網戸は何色がおすすめ?
一律の正解はありません。
外観 → サッシとの調和
眺望 → ブラック系を比較
網戸の存在を認識しやすくしたい → グレー系も比較
というように優先順位から選びましょう。
網戸は「枠色+ネット色+性能」で選ぼう

新築住宅の網戸選びでは、「黒かグレーか」だけを考えるのでは不十分です。
まず、
① 現在のサッシに合う網戸を選ぶ
② 外観との統一感を確認する
③ 室内からの見え方を確認する
④ メッシュ数・防虫性能を確認する
という順番で考えましょう。
ブラック系ネットは眺望を重視する窓で候補になり、グレー系は網戸の存在を比較的認識しやすい選択肢です。
ただしプライバシー対策については網戸の色だけに頼らず、カーテンやブラインド、外構などと組み合わせることが大切です。
オプション工事.comでは、現在のサッシメーカー・窓形状・カラーを確認したうえで、適合するメーカー純正網戸をご提案します。
「どの色が合うかわからない」
「黒ネットにできる?」
「家全部に付けるといくら?」
といった段階からお気軽にご相談ください。


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