床補強とは?
これは、重量物による床への負担を軽減するための補強工事です。
住宅の床には耐荷重の限界があります。本が並んだ本棚、ピアノ、大型水槽、大型金庫など、家の中の重たいものは、一度置くと移動させることが少なく、その重さが一箇所に集中し、長期間にわたって荷重がかかり続けます。
床補強工事を行えば、床の耐荷重を増やし、強化できます。
大切なマイホームで長く安心して暮らすために、重たい家具を置く場所には、あらかじめ床の補強をしておきましょう。
床補強のメリット、デメリット

メリット
- ピアノや水槽などの重量物を安心して置ける
- 床の耐荷重を大幅に上げることができる
- 荷重による床のたわみを防ぐことができる
- 重たいものでも気にせずに置くことができる
- 床の不安定さから転倒するなどの危険性がなくなる
- 重量のあるものでも迷わずに購入できる
デメリット
- しっかりとした施工が必要
- 床補強の工事費用がかかる
床補強はどんなところが魅力?
床補強工事って必要?
床は、家を安全に支える大事な土台です。
しかし、住宅の一般的な構造は、ピアノ、水槽、大型本棚、大型金庫といった重量物を置くことを想定して作られていません。お子さんの成長や家族の増加に伴い、家具や荷物は増えていきます。
長期間重量物を置いている家では、ある日「床のたわみ」が発生することがあります。重たいもののそばを歩くと上下の揺れを感じたり、ギシギシと床が鳴る現象が起こるかもしれません。不安定な床のそばを歩くのは危険で、転倒の原因になることもあります。
「床への負担がどのくらいかかっているか」は、住み始めてから把握しづらく、たわみなどを放置するとさらに状態が悪化する可能性があります。
床補強工事を行えば、耐荷重を上げ、床を強化できます。
今の家具の置き場だけでなく、将来的に「ここにピアノを置きたい」「大きな水槽を置くならこの場所」とイメージしておけば、後で慌てることがありません。「床への負担が心配」と欲しいものを諦めるのはもったいないことです。
数百キロにもなる重量物がある場合は、重さに耐えるための床補強が欠かせません。工事をしておくことで、「いつか不具合が起きるのでは」という不安や心配がなくなり、気分も楽になります。
家庭にある重量物ってどんなもの?
ピアノ

ピアノはとても重い楽器です。
アップライトピアノだと200kg – 270kg程度。
グランドピアノだと250 – 500kg程度になることも。
大型水槽

癒やしの存在となってくれる水槽。実際はかなりの重さがあります。
リビングに大きめの水槽を置きたいというお宅が増えています。
大型本棚

通常の本棚使用では問題ありませんが、かなり大きい本棚がある場合は注意が必要。
壁一面に本棚をズラリと並べている
書斎に本類をまとめて保管している
専門書、辞典、図鑑などを揃えているなど。
大型の本棚にぎっしりと本が並べられているケースではかなりの重量になってきます。
大型金庫

大事なものを安心して保管できる大型金庫。
サイズによりますが、大きいものだとかなりの重量になることが多いです。
床は家を建てる前に補強するのが正解!
床補強は、「入居前にやっておけばよかった」という声が多い工事です。
新築当初は問題なく暮らせますが、ピアノや本棚などの重量物は数年から数十年にわたり同じ場所に置かれることが多く、その負担が長期にわたって床に集中し、将来的に「床のたわみ」を引き起こす可能性があります。
居住年数が経ってから不安を感じて修復や工事を行うのは非常に大変です。「工事は面倒だ」と躊躇し、後回しにしてしまうケースも少なくありません。
いざ床補強をしようとすると、まず今ある家具や重量物を移動させる準備が必要です。これには家族だけでは難しく、業者への依頼や、保管場所の確保、移動費といった手間とコストがさら発生します。
先延ばしにするほど床に負担がかかり続け、状態が悪化する可能性もあります。
家族が安心して暮らせるように、問題が起こる前に新築の内に床補強工事をしておくのが最もおすすめです。

0120-761-125
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