「最近テレビにブロックノイズが出るようになった」
「特定のチャンネルだけ映りにくい」
「新築時に付けたアンテナが10年以上経っているけれど、交換したほうがいい?」
テレビアンテナは屋外に設置されることが多いため、長期間使用していると本体や固定金具、配線、ブースターなどが少しずつ劣化していきます。
テレビアンテナには全国一律で決められた「○年で必ず交換」という法定寿命はありません。
ただし、公的な建築・修繕資料を見ると、テレビ受信設備のアンテナについて10~15年、または15~20年程度を取替・修繕周期の目安としている例があります。
そのため戸建て住宅でも、
設置から10年以上 → 状態を意識して確認する時期
15~20年前後 → 不具合や劣化状況によって交換を検討する時期
と考えるとわかりやすいでしょう。
ただし、テレビの映りが悪くなったからといって、必ずアンテナ本体の寿命とは限りません。
原因には、
・アンテナの向きや固定状態
・ブースターの故障
・同軸ケーブルの劣化
・分配器などの不具合
・周辺に新しく建った建物などによる受信環境の変化
・テレビや配線側の問題
などもあります。
この記事では、テレビアンテナの耐用年数の考え方、交換を検討したいサイン、修理と交換の判断基準、交換費用を考えるときのポイントまでわかりやすく解説します。
テレビアンテナの寿命は何年?

テレビアンテナの耐用年数について、「一般的に10~15年」と紹介されることがあります。
ただし、アンテナについて法律で一律の耐用年数が定められているわけではありません。
そこで参考になるのが、国土交通省が公表している建物の修繕関連資料です。
国土交通省の「長期修繕計画作成ガイドライン」に関連する資料では、テレビ共聴設備のアンテナについて、10~15年程度を取替周期の目安としている例があります。
一方、国土交通省のマンション改修に関する資料では、
テレビアンテナ:15~20年で取替え
増幅器:15~20年
同軸ケーブル:24~32年
という修繕周期も示されています。
つまり、公的資料だけを見ても数字は完全に一つではありません。
これはテレビアンテナの寿命が、
・設置場所
・アンテナの種類
・使用材料
・固定方法
・周辺環境
・メンテナンス状況
などによって変わるからです。
住宅用アンテナについては、「10年を超えたら点検を意識し、15~20年前後では状態次第で交換を検討する」くらいに考えるのが現実的です。
なぜテレビアンテナは劣化する?

テレビアンテナは屋根上や外壁など、屋外に設置されることが一般的です。
そのため、長期間にわたって、
・雨
・風
・紫外線
・温度変化
・雪
・潮風
・台風などの強風
の影響を受けます。
アンテナ本体だけでなく、
・支柱
・金具
・ボルト
・アンテナ線
・接続端子
なども屋外環境の影響を受けます。
国土交通省の公共建築工事仕様でも、テレビアンテナには耐食性を考慮したアルミニウムやステンレスなどの材料、防錆処理された部材が想定されています。
また、屋外で同軸ケーブルを接続する場合には、防水形の接栓を使用したうえで防水処理を行う仕様となっています。
これは逆にいえば、アンテナ設備では腐食や水分の侵入を防ぐことが重要ということです。
アンテナ本体だけでなく周辺設備にも寿命がある

テレビが映らなくなったとき、アンテナ本体だけを疑ってしまいがちです。
しかし、テレビ受信設備は複数の部品で構成されています。
一般的には、
アンテナ
↓
ブースター
↓
同軸ケーブル
↓
分配器・分岐器
↓
テレビ端子
↓
テレビ
というように電波が伝わります。
このどこかに問題が起きてもテレビ映像へ影響する可能性があります。
国土交通省の資料でも、テレビ共同受信設備を、
・アンテナ
・増幅器(ブースター)
・分岐・分配器
・同軸ケーブル
などから構成される設備として整理しています。
そのため、「テレビが映らない=アンテナを交換すれば直る」とは限りません。
まず原因を調べることが重要です。
テレビアンテナ交換を検討したい7つのサイン

次のような状態が出てきたら、アンテナや受信設備の点検を検討しましょう。
1.テレビ画面にブロックノイズが出る
デジタル放送では、受信状態が悪くなると画面の一部が四角いモザイク状に乱れる「ブロックノイズ」が発生することがあります。
一時的な天候などによる場合もありますが、頻繁に発生するようなら受信環境を確認してもらいましょう。
2.特定のチャンネルだけ映りにくい
「ほかの番組は映るのに、特定の放送局だけ不安定」という場合もあります。
地上デジタル放送では放送局によって使用する周波数が異なるため、受信設備の状態によって一部のチャンネルだけ影響が出ることがあります。
3.雨や風の日に映像が乱れやすくなった
強い風によってアンテナの方向や固定状態が変化していたり、屋外の接続部分に問題が起きていたりする可能性があります。
ただし、悪天候時だけの一時的な受信状態の変化もあるため、頻繁に起こるようなら点検を検討してください。
4.アンテナが傾いている
地上から見て、
・アンテナが傾いている
・支柱が斜めになっている
・一部の素子が曲がっている
といった状態が確認できる場合は注意が必要です。
ただし、屋根へ上がって自分で確認するのは危険です。
地上から確認できる範囲にとどめ、必要なら専門業者へ依頼しましょう。
5.金具や支柱にサビが見える
金属部分の腐食が進むと、アンテナ本体が正常でも固定強度に問題が出る可能性があります。
特に海の近くなど塩分の影響を受けやすい地域では、金属設備の腐食に注意が必要です。
6.ブースターを長期間交換していない
アンテナ本体と同様、ブースターも永久に使用できる設備ではありません。
国土交通省の修繕資料では、増幅器について15~20年程度を交換周期としている例があります。
アンテナが正常でも、ブースターの不具合によって受信状態が悪化する可能性があります。
7.設置から10年以上経過している
10年を超えたからといって、すぐに交換する必要はありません。
問題なく映っており、外観上の異常もなければ、そのまま使用できるケースもあります。
ただし、
「いつ取り付けたかわからないほど古い」
「15年以上使用している」
「映像にも不具合が出始めた」
という場合には、一度点検を検討すると安心です。
「E202」が出たらアンテナ寿命?

テレビに「E202」など、受信できないことを示すエラーが表示されると、「アンテナが壊れた」と思う方も多いでしょう。
しかし、アンテナ本体だけが原因とは限りません。
例えば、
・アンテナケーブルが抜けている
・テレビ端子との接続不良
・ブースターの電源が切れている
・分配設備の不具合
・アンテナの方向ずれ
・受信環境の変化
などでも受信できなくなる可能性があります。
そのため、いきなりアンテナ交換を依頼するのではなく、まず受信レベルと設備全体を確認することが大切です。
周辺に建物ができて映りが悪くなることもある

テレビ受信状態は、自宅の設備だけで決まるとは限りません。
国土交通省の「建築設備設計基準」でも、建築物の建設によって近隣にテレビ電波障害が発生する可能性がある場合、テレビ電波障害調査を行い、
・ケーブルテレビ
・個別アンテナ
・共同受信設備
などから対策方法を選定するとしています。
つまり、「これまで普通に映っていたのに突然受信状態が悪くなった」という場合、新しい建築物などによって周辺の電波環境が変わっている可能性もあります。
アンテナを新品に交換する前に、電波測定を行う理由のひとつです。
修理と交換、どちらがいい?

判断するときは、使用年数だけで決めないことが重要です。
修理・調整を検討しやすいケース
例えば、
・設置からそれほど年数が経っていない
・台風後にアンテナの向きだけずれた
・ケーブルや接続部分だけに問題がある
・ブースターだけが故障している
といった場合は、一部の修理や調整で済む可能性があります。
交換を検討しやすいケース
一方、
・15~20年前後使用している
・アンテナ本体に大きなサビや破損がある
・支柱や固定金具まで劣化している
・複数箇所で不具合が見つかった
・古い設備を何度も修理している
という場合は、アンテナ全体を更新する方法も検討しましょう。
ポイントは、「○年経ったから交換」ではなく、年数+受信状態+設備状態で判断することです。
八木式アンテナとデザインアンテナ、交換するならどちら?

地上デジタル放送用のアンテナには、代表的に「八木式アンテナ」と「デザインアンテナ」があります。
八木式アンテナ
魚の骨のような形をした、昔からあるタイプです。
屋根上など高い位置へ設置しやすいため、電波を受信しやすい位置を確保できるケースがあります。
デザインアンテナ
箱型で、主に外壁などへ設置します。
住宅の外観に馴染みやすく、屋根上に大きなアンテナを出したくない方に選ばれています。
ただし、「デザインアンテナならどの住宅でも設置できる」わけではありません。
外壁付近で十分な電波を確保できるか確認する必要があります。
そのためアンテナ交換時には、先に電波測定を行い、住宅に合った方式を選びましょう。
ブースターは必ず必要?

ブースターとは、アンテナで受信したテレビ信号を増幅する装置です。
国土交通省の資料でも、増幅器はテレビ共同受信設備を構成する機器のひとつとして位置づけられています。
ただし、すべての住宅で必ずブースターが必要とは限りません。
必要性は、
・受信する電波の強さ
・テレビを設置する部屋数
・配線距離
・分配数
・アンテナの設置位置
などによって変わります。
一方、複数の部屋へ電波を分配すると信号レベルが下がることがあるため、戸建て住宅ではブースターを使用するケースも多くあります。
事前調査で判断してもらいましょう。
アンテナ工事費は「本体価格」だけで比較しない

テレビアンテナ工事の広告を見ると、「アンテナ工事○万円~」という表示をよく見かけます。
しかし確認したいのは、本体価格だけではありません。
例えば、
・アンテナ本体
・ブースター
・取付金具
・配線
・分配設備
・高所作業
・古いアンテナの撤去
・処分
・BS/CS追加
などによって工事内容は変わります。
そのため見積もりでは、「最終的にテレビが見られる状態まで、税込みで総額いくらか」を確認することが重要です。
アンテナ工事を依頼するときのチェックポイント

費用だけでなく、次の点も確認しましょう。
1.施工前に電波測定をするか
アンテナは「付ければ映る」という設備ではありません。
国土交通省のテレビ電波障害対策でも、電波状況に応じて受信方法を選定する考え方が示されています。
電波を測定してから設置位置やアンテナ方式を決める業者を選びましょう。
2.ブースターなどを含んだ見積もりか
広告価格だけで判断せず、
・ブースター
・金具
・配線
・作業費
などを確認してください。
3.保証内容
アンテナは屋外設備です。
施工後に問題が起きた場合、どこまで対応してもらえるか確認しておきましょう。
4.屋根へ安全に取り付けてもらえるか
アンテナの取付けは、安全性も非常に重要です。
国土交通省の公共建築改修工事標準仕様書でも、アンテナの取付方法や配線、防水処理などについて仕様が定められています。
DIYで屋根へ上がって調整・交換するのは避けましょう。
オプション工事.comのテレビアンテナ設置工事

オプション工事.comでは、新築戸建てを中心にテレビアンテナ設置工事を行っています。
地上デジタル放送については、
八木式アンテナ+地デジブースター
デザインアンテナ+地デジブースター
のセットをご用意しています。
現在の基本料金は、53,000円(税込58,300円)です。
アンテナ本体だけを安く見せるのではなく、地デジブースターを含めた料金設定となっています。
※住宅の設備状況、追加配線、高所作業、BS/CS設備などによって追加費用が必要になる場合があります。正式な料金は現地調査・お見積もりでご確認ください。
DXアンテナ製の機器を使用
オプション工事.comでは、DXアンテナ製のUHFアンテナなどを採用しています。
アンテナは屋外で長期間使用する住宅設備なので、価格だけでなく、機器の品質・施工方法・保証まで含めて選ぶことが大切です。
施工後は3年間のトラブル保証をご用意しています。
設置前に電波状況を確認
アンテナ工事では、設置予定場所でテレビ電波が十分受信できるかを確認します。
特にデザインアンテナは屋根上ではなく外壁へ設置することが多いため、「見た目がいいからデザインアンテナにしたい」という希望があっても、受信レベルによっては別の方式をおすすめする場合があります。
オプション工事.comでは施工前に電波状況を確認し、適切な設置場所を判断します。
電波状況によって設置が難しい場合には、無理に施工するのではなく別の方法を検討します。
BS・CSも見るなら新設・交換時に検討する

地上デジタル放送だけでなく、BS放送や110度CS放送も視聴したい場合は、BS/CSアンテナも必要になります。
国土交通省の建築設備設計基準でも、テレビ共同受信設備について地上波デジタル放送に加え、必要に応じてBS・CS放送を受信できる設備とする考え方が示されています。
アンテナ交換後に改めてBS/CS工事を行うより、今後視聴する予定があるなら同時に相談しておくとよいでしょう。
よくある質問

Q.テレビアンテナの寿命は何年ですか?
法律で一律の寿命が決まっているわけではありません。
国土交通省の修繕関連資料では、アンテナの取替周期について10~15年程度または15~20年程度という例があります。
住宅では使用年数だけでなく、サビ・破損・受信状態を合わせて判断しましょう。
Q.10年経ったら必ず交換する必要がありますか?
いいえ。
10年以上使っていても問題なく視聴できる場合があります。
ただし、10年を超えたら設備の状態を意識し、不具合が出た場合には点検を検討しましょう。
Q.E202が出たらアンテナ交換ですか?
必ずしもアンテナ交換とは限りません。
ケーブル、ブースター、分配設備、アンテナの方向、周辺の電波環境なども原因になる可能性があります。
まず原因を確認しましょう。
Q.アンテナが傾いていたら自分で直してもいい?
屋根上など高所へ設置されたアンテナをDIYで調整するのはおすすめできません。
転落事故の危険があるため、専門業者へ相談してください。
Q.デザインアンテナはどこでも付けられますか?
受信環境によります。
外壁付近で十分なテレビ電波が受信できなければ、八木式アンテナなど別の方式が適している場合があります。
Q.ブースターは必要ですか?
住宅ごとに異なります。
受信レベル、配線距離、テレビの台数、分配数などを確認して判断します。
10年以上使っているなら「年数+症状+設備状態」で判断しよう

テレビアンテナには、「○年経ったら必ず使えなくなる」という明確な寿命はありません。
一方、公的な修繕資料を見ると、アンテナについて10~15年や15~20年程度を取替・修繕周期とする例があります。
そのため、
10年を超えた → 状態を意識する
映像に不具合が出た → 受信設備を点検する
15~20年前後+劣化あり → 交換も検討する
という考え方がわかりやすいでしょう。
そして、テレビが映らない原因はアンテナ本体だけとは限りません。
ブースター、ケーブル、分配設備、周辺の電波環境まで確認することが重要です。
オプション工事.comでは、アンテナを取り付ける前に電波状況を確認し、住宅に合った設置方法をご提案しています。
「今のアンテナを交換したほうがいい?」
「デザインアンテナは付けられる?」
「ブースター込みでいくら?」
「BS・CSも一緒に付けたい」
といった段階でもご相談ください。


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